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Leisure Suit Larry: Box Office Bust

2013年 04月25日 02:26 (木)

Leisure Suit Larry: Box Office Bust

Leisure Suit Larry: Box Office Bust[PS3]

タイトル:Leisure Suit Larry: Box Office Bust
発売:2009/5/5
ハード:PC/PS3/360

【低評価な背景の説明】
・下品なジョークのお下劣エロゲーのパイオニア的存在「Leisure Suit Larry」シリーズの最新作。今作は5年ぶりの新作と言うことで発売元が過去作のSierraからCodemastersへ、開発もTeam17 Softwareへ移行。ゲーム自体もUnreal Engine3使用するため、従来のロールプレイングから一転してアクション性の高いゲームへと移行した。
・従来のファンから「アクションが酷すぎる」とゲーム性を毛嫌いされ、そのあげく「ジョークが下品から下劣になった」とコンセプト面でも低評価を受けた。
・前作「Magna Cum Laude」があまりに高い評価を受けたこと、安い値段で他社のブランドのゲームを出した事もあって、「ブランドを使い減らした」と思われてしまった点についても留意する必要がある。
・メタスコア総合17点、2009年度メタスコアワーストオブザイヤー。これは現時点でPS3最低、かつ全据え置きパッケージソフトの中においてもWiiUの「Family Party: 30 Great Games Obstacle Arcade」の11点に次いでワースト第二位にあたる。

[原文]GameSpot 2009/5/7
http://www.gamespot.com/leisure-suit-larry-box-office-bust/reviews/leisure-suit-larry-box-office-bust-review-6209358/


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2.0/10.0

「Leisure Suit Larry」シリーズが「Magna Cum Laude」にて復活を果たしたとき、僕の目にうつったこのゲームは、実にお下劣で、ユーモアセンスはぶっちぎりで、ミニゲームはヘビーなアクションに溢れていて…。新しい世代の「斜め上を愛するゲーマー」達に向けて作られた、彼等の心を掴んで離さないゲームだったように見えていた。

今作「Leisure Suit Larry: Box Office Bust」は、どうか。僕の目にうつったこのゲームは、「このゲームを遊んでしまう」という失敗を犯した人達に、怒りや、退屈や、苛立ちを与えるために作られたゲーム、そんな風にしか見えていないのが実情だ。

「Leisure Suit Larry」シリーズ特有の衝撃的なユーモアセンスは残ってはいたが、「知的な面白さ」が見捨てられた後、とってかわってそこにいたのは、溢れんばかりの「お手軽かつヘッタクソな皮肉」と「数打って当てる気満々のお下劣ジョーク」ばかりだった。

「Leisure Suit Larry: Box Office Bust」は過激なアダルトゲームであることは間違いない、間違いはないが…。ゲームの中身自体は、気が滅入るほど質素極まりないゲームプレイを、子供向けのテレビ番組以上の頻度で繰り返すプレイとなっている。

その上だ、それほどまでに単純明快なゲームでありながら。ゲームプレイ中の作業のいくつかは、貧相なプラットフォームと操作性との戦いのおかげで、大変有り難いことに「難しく」遊ぶことが出来る。

また更にその上、PS3バージョンは他のバージョンより半額以上高いおまけつき。もうここまでくると、言い訳のしようもない。「失礼」と表現すべき滅茶苦茶さだろう。

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今作の主人公はLarry Lovage、前作「Magna Cum Laude」から引き続いての主人公であり、あの伝説の女たらし「Larry Laffer」の甥にあたる。

叔父からの「映画スタジオで働かないか」との紹介に楽を出来そうな臭いをかぎつけた若きラリーは、到着した映画スタジオにてお下劣きわまりない言葉の嵐の歓迎を受けることになる。

ところでこのお下劣な言葉の嵐、ゲーム全編隅から隅まで止まることを知らない。もちろんのことプレイヤーであるあなたも、スカトロジョークやらケモノファックギャグ、意味不明なエロスラング等々、この世界の多岐に渡るお下劣な世界観に従う必要がある。

大半の冗談は衝撃的に作られてはいるが、まぁ最終的には数日程度インターネットの汚い部分を巡っていた人と同じような気分になる程度、当然、直にお決まりの台詞にしか感じられなくなるあたりも同じだ。

これは「今作のジョークはあなたにとって衝撃的なものではないでしょう」と言っているわけではない。むしろ今作には、あなたが今まで遊んだゲームでは聞けなかったような下品な文章がいくつも詰まっていると言っていい。ただ、それらの大半は「面白さ」どころか「娯楽」でさえ遠い存在のジョークでしかないという、ただ、それだけの話だ。

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「Leisure Suit Larry」シリーズを作るなら、「お下劣なジョークだらけ」というコンセプトは正しい。しかし今作は、なにせゲームの大半が「面白く」ない。

プレイ時間のほとんどは、映画スタジオの中を嫌という程使い走りさせられるパートに費やされる。ゴルフカートに乗れるオプションもあるにはあるが…、少し早く移動できるくらいでゲーム自体は少しも面白くはしてくれやしない。

使い走りの舞台となる映画スタジオのグラフィックは、いっそルーニーテューンズショーのゲームにした方が良いようなカートゥーン調の極彩色で彩られている。終わり無き使いっ走りの苦しみを少しだけ和らげてくれるものがあるとしたら、これくらいのものだろう。

ただ悲しむべき事に、プレステ3のバージョンでは、それらの美麗なテクスチャがローディングのトラブルで変に早く読み込まれてしまう不具合がある。ゲーム中では、90年代、あの全盛期にLarryが舞い戻ってくれたかのような、そんなモザイク加工の映像を度々拝む事が出来るはずだ。

フレームレートはよくとぎれとぎれになり、それと結びつく形でスクリーンのティアリングはそげ落ちていく。これらの映像の問題はゲームプレイにとって非常に重い負担だ。

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ただしかし、本当の、真の意味での今作の「問題」は、あなたがプラットフォームアクションとしてこのゲームを遊ぼうとする時に、真の姿をあらわす事になる。

主人公であるLarryはジャンプが出来る、二段ジャンプ、壁ジャンプ、これらはゲーム中度々使うことになるアクションだ。

このゲームの操作性は、「フワフワ」の一言だ。柵一つ飛び越えるにも、Larryを地獄にたたき落とさないように、細心の注意を払ってジャンプの準備をする必要がある。

付け加えて、Larryという男は壁ジャンプのための「壁に張り付く」動作が、好きで好きでしょうがない男という事もある。

大体の場合は、このカエルの物真似によってあなたのジャンプ動作はより混乱を極め、すぐにやり直す羽目に陥る事だろう。

カメラを動かす機能や一人称視点はこのジャンプパズルを手助けしてくれる機能ではあるが…、まぁそうであろうとなかろうと、そのカメラから見える視点もまた滅茶苦茶な視点で映しているという事は、まず間違いない。

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不器用なプラットフォーム部分に悪戦苦闘せずに済む間は、今度はこれまた不器用なコンバット部分に悪戦苦闘を強いられる事になるだろう。

Larryは殴る、蹴る、防御、魔法のスピンアタック、といったアクションが可能だ。しかしプラットフォーム部分と同じく、コントロールはさっぱり効いてくれない。

敵を簡単にスピンアタックで地面に這い蹲らせる事が出来たかと思えば、敵が一丸となって動くことさえ困難な状況にも陥ってしまう。

近寄ってきた敵を殴って追い返す事こそが、このフラストレーションの耐久練習だ。その中でようやく、走り回って、スピンして、蹴りを入れて、敵を地面に倒すまでのベストな戦略を見つける事が出来る。

ゲーム中には、今作を凡作にしたくて仕方がない「お決まりの」シューティングや乗馬面などももちろんでてくる。アクションゲームの要素として最高につまらなくて最高に苛立つ組み合わせ、完成された黄金パターンである事は言わずもがなだろう。

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このゲームには、そこそこ楽しめるミニゲームもいくつか存在している。ただゲーム全体のボリュームと比較してその量はあまりに少なく、ミニゲーム自体の問題もないわけではない。

例えば、「夢を見ているかと思いきや実際に映画に出演している」夢パートでは、完了後に夢パート自体の最終シーンを自ら編集することが出来る。三台のカメラを切り替えることで、最終シーンを撮り直す事が出来るわけだ。

「キュー」の合図とアクションにしたがってタイミング良くカメラを切り替えるのは面白い試みだ、また切り替えたカメラ達は大体はちゃんと笑えるハプニングの場をバッチリ収めてくれる。

問題は、本当にしっかりと指示に意識を研ぎ澄ませていないと、その指示が練習なのか本物なのかすら判断が付かない事があるという事か。

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もう一つ特筆すべきミニゲームがあるとすれば、それはLarryがそのあたりにいる女の子をナンパしようとした時のものだろう。

ここでの会話は、それはもう病的なまでに最高かつ、度し難い程に最低の内容となっている。

ただあなたがこの酷い会話で笑えるとしても、それはこのゲームのその他の酷い仕様に耐えなくてはならない事も意味する。

ミニゲームに成功したなら(文字通り失敗した場合を除いて)、彼女をLarryの狭苦しいトレーラーハウスへご招待が可能だ。こいつはやったぜ、嬉しいだろ?

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…あまり、嬉しくはないのが、本当のところだ。たとえどんなに今作がお下劣な会話のバリエーションをすり減らし、精力的に表現の引き出しを開け放ったところで、それは本物の性的なコンテンツの上っ面を少しばかりひっかいた程度でしかない。

あなたが今作のトレイラーで見たであろう思わせぶりなあれやこれやは、かなりの誇大広告だと言っても構わない。あなたが見たがっていたであろう事は、何一つ今作の中では起きていない。

ゲーム中に出てくる女性達は、カートゥーンのセクシー美女の基準から言ったとしても、徹底的なまでにブサイクだ。

奇妙な目玉、整合性のとれていない目鼻立ち、そこに加えてまったく安定しないシェーディングがもたらした荒れ狂った顔面、肌の下にふくれあがったラグビーボールでも入れて密輸しようとしているのかと錯覚するボディー…。カワイイお姉さんというよりは、見せ物の変人を見ている気分になる。

これらのデザインも奇妙な事に今作に似合っていると言えば似合っているデザインだろう、なんと言っても、Larryのあのどうしようもないお下劣な誘い文句を聞いた後で、それにホイホイとついていくだけの女達なのだから。

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もしかしたら…Box Office Bustを遊ぶ上で直面する最も大きな危険とは、こんなどうしようもない言葉の砲撃を雨あられと受けた後では、Larryが使った低俗な言葉の数々を、あなた自身が家族や友人へ使ってしまうようになるかもしれない、そんな事かもしれない。

やめよう。

口を一切開かず、可及的速やかにこのゲームをやめるべきだ。

「Leisure Suit Larry: Box Office Bust」は、腐りきった言葉と醜い人間性の履き溜めのようなゲームだ。

酷すぎるゲームプレイの中身は、無駄な作業を何時間も何時間も繰り返し行う事で張りつめている、おまけにPS3版は29.99ドル、他のバージョンは19.99ドルなのにも関わらず、だ。(技術的なコストの追加分だろうか?)

今作において唯一良いところ言える部分は、「高い志を持って作られている」という事に尽きるだろう。容赦ないまでに男も女も馬鹿にする事により、女性蔑視の偏見などまったく存在しない、全人類を等しく平等に侮辱する高い志を持っているという事に。

[著者]Chris Watters,Editor
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